咲耶島/SAKUYA-JIMA

鹿児島県鹿児島市内の老舗料理店前面の設えとして制作したアートワーク。桜島産の熔岩2つと、人工灌水装置、モミジ・椿などの樹木を含む数種の草木から構成されるこの作品は一定不変ではなく、生きた前庭として常に成長し定期的に剪定される。

熔岩の強さと硬さ、その岩肌を割って生える植物の力の不思議さ、土地の自然の豊かさに想を得て制作した。タイトルは「桜島」の名の由来とも言われる「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」から。また、人工灌水を用いた特殊緑化の一種としては、一般的な「面を緑で覆い尽くす」タイプのデザインでなく、むしろ「余白」を感じさせる構成とした。

飲食店の設えでありながら、この作品は商業的なサイン性を全く持たない。そのかわり、来店客だけでなく道行く全ての人びとに緑の潤いを与え、新緑・紅葉を通じて季節を告げる。まちの小さな「共有の庭」として、町並みの向上に貢献している。

制作にあたっては、アーチスト、設計士、採石場、石材加工場、そして特殊植栽の専門家という、種々の専門家によるチームが組まれ、相互に検討を行いつつ、デザインが進められた。

 

 

 

 

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2014
鹿児島県鹿児島市
Kagoshima
協力:(株)奥山工業、久永石材工業(株)(株)竹中工務店 技術研究所ODE